謹賀新年

 今年の正月は6年ぶりに東京の自宅で迎えた。大晦日が仕事の出番だったためで、自宅に戻ったのは新年になる10分前。風呂に入っている間に、「行く年」が「来る年」に変わっていた。それにしても、何と、時間は、あっけなく、過ぎていくものよ。

 逃げ足が実に速い。時計の秒針を眺めるのが恐ろしい。時間は追い立てなければならない。追い立てるぐらいでちょうどだ。でなければ、追い立てられるだけだ。追い立てられて、踏み切った行動はとかく思慮を欠く。行動は速いに越したことはない。躊躇しているうちにも時間は去り、状況も変わる。間違った思えば、引き返せばよい。

 初詣は東京大仏(東京都板橋区=元旦)と新井薬師(東京都中野区=3日)の2回。新井薬師は意外と穴場かも。住職の説教が外にいてもよく聞こえ、寺と参拝客との距離が小さく、ひどく身近に感じられて良かった。道路を挟んで隣接する北野神社の境内で、紅梅がもう咲いていた。

 3日はUnited Cinemas Toshimaenで「ハウルの動く城」(宮崎駿監督作品)を観る。90歳の少女ソフィーがヒロイン。恋人は弱虫の魔法使いハウル。その弟子マルクル、ハウルの城の暖炉に住み、城を動かす火の悪魔カルシファー、ソフィーが荒地で助けたカブ頭のカカシなどが繰り広げるファンタジーだ。大人が観ても楽しめた。

 イラク・テロ、アテネ五輪、台風最多上陸、拉致問題、新潟中越地震、極め付けはスマトラ沖大地震・津波と昨年はいろいろありました。今年は何があるのだろう。でも、何かを待っているのはやめて、自分でやりたいことに取り組みたい。時間を追い立てよう。押し込まれないためにも。自分で納得のいく時間をどれだけたくさん持てるか、それが重要だと思う。

 

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

映画/TV/音楽/芸術

Previous article

酔画仙
国内旅行

Next article

変革の年