城崎温泉外湯めぐり
城崎温泉が気に入っている。郷里の実家から車で2時間足らず、距離にして約80キロ。帰省するたびに、時間を見つけて、ひと風呂浴びてくるのがこのところの楽しみだ。正月帰れなかった代わりに、中旬の週末、帰省した。特に、冬は温泉に加えて、カニの季節。松葉ガニが待っているから、楽しみが倍加する。あれだけの寒さである。寒さを上回る楽しみを見つけなければ、とても生きていけない。
温泉街の西の端にあるのが薬師堂。そのそばに城崎温泉元湯と並んで、城崎温泉第28号泉があった。6つある泉源のうちの1つ。
自然湧出量 150/毎分
揚湯量 400/毎分
湧出温度 81.0℃
掘削深度 500m
薬師堂のそばの石段を登ること455段、高野山真言宗別格本山末代山温泉寺。同寺は城崎温泉の開祖道智上人の開創なり。当初鎮守四所明神に神託を得て温泉を開発し、のち天平年間(729-748)十一面観世音菩薩の重像を感得して当山を創り本尊となす。ロープウエイで大師山に登れば、城崎の町を一望でき、日本海も遠望できる。
城崎温泉と言えば、外湯めぐり。大谿川(おおたにがわ)沿いの柳並木と太鼓橋、風情ある温泉街に7つの外湯が点在し、浴衣掛けでそれらの外湯をめぐるのが正しい温泉の楽しみ方だ。今や、内湯が幅を利かす中で、頑なに外湯で押し通す城崎温泉もすごい。温泉宿と外湯をめぐる温泉客が一体となって、温泉街の風情を作り出している。城崎以外ではなかなか見られない風景だ。
外湯は現在7つ。今年7月には新御所湯が誕生する予定だ。
鴻の湯
御所湯
まんだら湯
一の湯
柳湯
地蔵湯
さとの湯
泉質:ナトリウム、カルシウム
効能:神経痛、筋肉痛、うちみ、慢性消化器病、痔病、疲労回復