「10分1000円カット専門店」初体験

 

髪の毛が伸びて、鬱陶しくなったので床屋に行こうと思ったら、「金なし、時間なし」。一応、きちんとした床屋をのぞいたら、「通常調髪4700円」。いつも行く練馬の「ヘアサロン・コセキ」でも3700円なのに。それで急にお金ももったいなくなって、方針転換。思い切って入ったのが会社のすぐそばの東銀座「Mostカットショップ」。

カットだけだが、所要時間約10分、1000円(税込み)。安いし、速い。店に入ると、自動券売機でチケットを購入する。先客2人で待つこと5分。首周りだけを覆うネックペーパーを巻いて作業開始。ウトウトする暇もないうちにカットは終了、エアーウオッシャー(と呼ぶそうな)でさっと掃除してお仕舞い。愛想ないと言えば、愛想ない。そもそも、そんなものを要求してはいけないのだろう。

ヘアカット専門店「QBハウス」で急成長しているのがキュービーネット(東京都中央区銀座、荒木孝司社長)。1995年12月創業以来、今や200店舗以上を展開している。理容業でも美容業でもなく、髪をカットするだけのサービス業、それも「わずか10分でできることを提案する時間産業」(創業者の小西國義代表取締役会長)というのがモットーだ。

場所によるが、調髪料金は平均で4000円ぐらいか。組合で統一していると聞く。デフレ時代の料金としては割高感が強いのは否めない。”黒船”来襲は既得権益にあぐらをかき、企業努力を怠ってきた報いだろう。しかし、責められるべきは理容業界というよりは、規制で業界を縛ってきた行政ではないか。ここにも愚民政策の犠牲者がいた。

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