ハードアクション「レディ・ウェポン」

 流石、土曜日まで仕事だと、体の芯まで疲れてきて、仕事への意欲は急降下。とにかく、仕事を続けることが苦しくなって、ルーチンワークの終了間際には、ソファにへたり込んでしまった。おまけに、こういう時には、くも膜下あたりでも鈍痛が始まり、危険信号を発信しだす。

 ようやく仕事から解放されたのは17時すぎ。朝6時半から働いている身にはたっぷり過ぎる労働時間だった。要は過労ですな。このままの気分で家に帰るのもシャクだったので、思いついたのがアクション映画館「新橋文化劇場」(JR新橋駅烏森口徒歩1分)。

 ここはいつも2本立てで、うち1本は必ずハードアクション物を上映している。線路下にあって、通り過ぎる電車音も聞きながらの鑑賞だから、料金も大人900円と格安。しばしの時間つぶしにはふさわしい価格ではないか。

 お目当ては「レディ・ウェポン」(2002年香港映画、チン・シウトン監督)。殺人マシーンとして育て上げられた2人の美女(マギー・Q、アンヤ)の壮絶な戦いが見物で、ストーリー性は二の次。気分転換にはもってこいだ。

 ”次いで”に観たのは「80デイズ」(2004年アメリカ映画、フランク・コラチ監督)。ジュール・ベルヌの名作「80日間世界一周」を基に作られたファミリー・アドベンチャー大作。時は19世紀。まだ飛行機もない時代に、たった80日で世界一周が果たしてできるのか。英国の発明家フォッグ氏(スティーブ・クーガン)、同氏の助手パスパルツゥー(ジャッキー・チェン)、それに美しいフランス人女性モニク(セシル・ド・フランス)の3人が挑む大冒険物語。

 映画はその世界に浸れるのがいい。しばし、現実から逃避できる。疲れが吹っ飛んだのかどうかは分からないが、体が軽くなったのは確か。ストレスに満ち満ちている現代。何でもいい。ストレスを発散し、解消する場所やツール、仕掛けをどれだけ持っているかがこの時代を生き抜く秘訣なのだろう。

 

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