蔵元盛田直営の酒蔵料理「蔵人厨ねのひ」丸の内店
蔵元「盛田」
「1665年、寛文5年、当家は尾張小鈴谷の地において清酒醸造を始め、以来340年、伝統と革新の精神のもと、日本古来の食文化の継承を担って参りました
今日大蔵では、多くの蔵人が技を磨き知恵を重ね酒、味噌、醤油、たまりなどの日本人の味わいを日々丹念に醸造致しております
又一方、トータルフードカンパニーへの挑戦として多岐に及ぶ新しい食事業への取り組み、新しい食文化への提案をも行っております」
盛田家の15代目当主が盛田昭夫氏、言わずと知れたソニーの創業者の1人である。現在は盛田英粮氏が16代目当主を務めている。盛田の社主だ。
この蔵元「盛田」が経営する酒蔵料理の店が「蔵人厨ねのひ」。くろうどくりや、と呼ぶ。奈良朝のころから、正月初めの「子の日」に野山へ出でて小松の苗を根引き、和歌を詠んで長寿延命を祝うという宮人達の雅ゆかしい風習があった。このめでたい由来に重ねて、11代当主盛田久左衛門によって名づけられたとか。
東銀座にあった店が2004年9月14日、 丸の内オアゾ6階(東京都千代田区丸の内1-6-4)に丸の内店をオープンした。店内はオープンキッチンで、非常に雰囲気のある店だ。店員は胸脇に「盛田」、背中に「ねのひ」の文字の入った法被を着用。男の料理人はねじり鉢巻姿だ。気持ちがいい。ほかに、名古屋店。
加齢につれて、田舎志向を強めているが、都会も悪くない。特に、東京は日々、急激な変貌、進化を遂げ、刺激的だ。自然に満ちた田舎も結構だが、その田舎の良さ、伝統的な古さを取り込んだ都会の貪欲さには敵わない。さて、どうするか。
