第3回小田急ワールドウオッチフェア

 「時を刻み続ける、そのシンプルで際立った特性が、時計の世界を幅広く、奥行きのあるものにしています。ファッションや気分に合わせて選ぶカジュアルな時計から、身につけるだけで胸が高鳴る宝石のような時計。時代のモードを装うものもあれば、普遍のデザインを究めたゆるぎないものもあります」

 「時計という世界は手にする人によって千の顔を持っています。一瞬を正確に刻む最新の腕時計もあれば、くつろぎの時を刻む伝統の置き時計もあります。小田急のワールドウオッチフェアで感じることのできる、広く、尽きることのない時計の世界を、こころゆくまでお楽しみください。」

 小田急百貨店新宿店本館11階で開かれていた「第3回小田急ワールドウオッチフェア」をちょっとのぞいたら、まばゆいばかりの時計のオンパレート。カルティエ、ピアジェ、ゼニス、エベル、オメガ、ロンジン、ミルレ、ボーム&メルシェ・・・・。後援がスイス大使館とスイス時計協会FHだから、輸入高級時計がずらり並ぶのは当然だろう。

 動かなくなった、ぜんまい仕掛けの時計の修理を相談する、軽い気持ちで出掛けただけだが、陳列ケースを眺めて出るのはため息ばかり。「時計なんか時間さえ分かればいい」としか思っていなかったのに、会場に流れる時間はまた、別世界。

 昔、精密機械業界を取材していた時、「時計は二針のアナログが絶対。デジタルなんてとんでもない。普及するはずがない」とカシオのトップに議論を吹っかけたことを思い出す。それなのに、今ではデジタルウオッチを手放せない自分がいる。不思議だなあ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.