映画「電車男」

 飯田橋ギンレイホールのシネパスポート会員になった。1年間なら、いつでも、何本でも映画を観れるシステムがいい。1万円+消費税。1998年11月21日から今年5月まで会員だった。しばらく途切れたが、思い切って再度、会員になった。

 時間ができたときに、ぶらっと行って、気に入ったのをやっていれば観るし、そうでなければ、さっさと出ればいい。名画座だから、それなりに選択された作品がかかっているのもあり難い。見逃した作品に出会えるのも嬉しい。

 11月23日にぶらっと行ったときはそれこそ、館内に入るまで何をやっているのか知らなかった。映画館に身を置くことが目的だった。映画の世界は日常性から離れた別世界。ふいっつ、と非日常性の中に入っていく感覚がいい。この日、上映中だったのは、何と「電車男」。

 監督:村上正典
 主演:山田孝之、中谷美紀
 2005年日本映画

 女性に全く縁のなかった青年が、電車で助けた女性をデートに誘うのに、インターネットサイトに助けを求める・・・サイト仲間が2人を「電車男」「エルメス」と名付け、アドバイスを送る。現代の純情初恋物語!!というやつだ。

 もうあまりに有名な話だから、説明は不要だろうが、それなりに楽しめた。館内は満員で、女性客が多く、ときどき、彼女たちのクスクス笑いが聞こえた。この世の中に、「エルメス」がいるとは思えないが、「電車男」のためにも、いて欲しいと思うが、やはり幻想だろう。ネット社会の歪んだ一面を衝いた、あまりにも現代的な作品だろうが、いつの間にか、「電車男」の初恋が成就することを応援している自分がそこにいた。名画かどうかは知らないが、ほろっとする、いいストリーでした。

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