調理祭

 21日(土)未明から降り積もった雪がまだあちこちらに残る東京・新宿の高層ビル街。22日(日)は一転、青空が戻ったものの、日陰は寒く、風も冷たい。東新宿から歩いてきて、警視庁新宿署の前を過ぎたところで目に入ったのが「調理祭」なる張り紙。

 「新宿調理師専門学校」(東京都新宿区西新宿6-5-3)の第35回調理祭。同校の生徒諸君が日ごろの学習成果を発表する場。一般にも開放されていたので、終了間際の30分程度、見学した。

 在校生の作品展示会場には日本料理、西洋料理、中国料理が所狭しと並べられ壮観。金賞、銀賞、銅賞、佳作などと評価もされていたが、どの作品も若さに溢れて元気が良かった。どういうわけか、昨年末には南新宿の服部栄養専門学校をのぞいたばかり。

 面白かったのは資料室で行われていた特別展示「庖丁」。実にたくさんの庖丁(包丁)が展示され、こちらも壮観。「生きとし生きるものの中で、人だけが調理をする。その調理を代表する器具が包丁だ。祖先が使い始めた最初の刃物は石包丁(約2000年前の弥生時代中期ごろ)」だとか。

 包丁は各国それぞれの料理文化の発展により種類が多い。代表的なのは「和包丁」(日本)、「中華包丁」(中国)、「洋包丁」(西洋)。和包丁では堅い物や魚鳥をおろすのに用いる出刃包丁、野菜を切る薄刃包丁、刺し身包丁などがある。以下は特殊用途のものだ。

 ・芋切り(干し芋作りに使う)
 ・西瓜切り
 ・薬草切り
 ・河豚引き
 ・蛸引き
 ・鰻裂き
 ・どじょう裂き
 ・鱧絞め、鱧切り
 ・鰹切り(鰹節を作るときに使う)
 ・蕎麦切り
 ・菓子切り
 ・飴切り(棒状の飴を切るのに使う)
 ・カステラ切り
 ・羊羹切り
 ・餅切り(かき餅を作るときに使う)
 ・和風牛刀
 ・鯨切り(鯨の解体用の刃物)

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