「禅林寺」の発見

 知人の弔事で「禅林寺」(東京都三鷹市下連雀)に行った。初めてのところには必ずや新しい発見がある。禅林寺もそうだった。禅宗は曹洞宗と臨済宗の2つしかないと思い込んでいたが、ほかに黄檗宗(おうばくしゅう)という宗派もあることを知った。禅林寺は黄檗宗の寺院である。

 禅林寺はJR三鷹駅からほぼ直角に1キロほど南下したところ。陽も落ちていたので、よく見えなかったが、立派なお寺だった。同寺に太宰治と森鴎外の墓があることも初めて知った。弔事が終わったあと、墓石を探したが、暗くて諦めた。

 太宰の墓があるのは太宰が近くを流れる玉川上水に入水したためで、毎年命日の6月19日には、ここで太宰を偲んで桜桃忌が開かれる、という。鴎外の墓も元あった寺院が被災したため、ここに移転してきたとか。意外なところに意外なものがあるものだ。面白い。

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