神戸芸術文化会議

 「神戸芸術文化会議」(加藤隆久議長)の懇親会が19日夜、神戸ポートピアホテルで開催され、特別会員ということで初めて出席した。どんな会合でも、招待されればまず断らない。招待されなくても、興味があれば出掛けていくようにしている。これも仕事の一環だ。

 芸術文化会議の会員は文学、美術、音楽、評論などの分野で、約800人が活動しているという。会員相互の親睦を図ることもさることながら、市民の芸術文化に対する要望を市政に反映させるのが大きな狙いのようだ。芸術文化分野における市長支持母体、悪く言えば、圧力団体かもしれない。

 挨拶に立った矢田立郎神戸市長は、神戸にゆかりのある人たちの作品を集めた「ゆかりの文学館」を今年12月には開館。さらに今あるファッション美術館の一部を活用した形で「いやしの美術館」もオープンさせたい意向を表明。さらには来年には神戸でもビエンナーレを開催する方向で検討が行われていることを明らかにした。

 芸術文化の世界は個性の強い人たちの集まり。なかなか集団で活動するというのは難しいのが通り相場。しかし神戸はどうやら、協調性が高そう。「開港当時、神戸市の人口は1万5000人程度。神戸市民なんていなかった。全員がエトランジェだ。開放的で、外と壁がない。これが芸術文化の分野でも反映されている」との解説も聞いた。そういうものなのか。

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