大石神社

  岡山県境に近い播州・赤穂市。江戸時代に完成された入浜塩田による塩の生産は全国的に有名だが、それは今や昔のこと。今日では役割を終え、赤穂市立歴史博物館で当時の製塩用具を偲ぶのがせいぜいだ。

 同じ江戸時代に起源を発するものの、平成の世になっても根強い人気を誇っているのが赤穂義士。元禄14年(1701年)、江戸城本丸御殿・松の廊下で浅野長矩が起こした刃傷事件に端を発し、翌年12月の吉良邸討ち入りに至るご存知「忠臣蔵」の世界である。

 浅野家家老、大石内蔵助良雄はじめ47義士と萱野三平を合祀して大正元年に創建されたのが大石神社。赤穂城跡内に位置し、大石邸の長屋門や庭園、義士ゆかりの武具、書画などが義士宝物殿に展示されている。気になる神社の1つだ。

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