2007年1月 のアーカイブ

「それでもボクはやってない」

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/31  23:53


『十人の真犯人を逃すとも、
一人の無辜(むこ)を罰するなかれ』 

 人が人を裁いてきた歴史の中から生まれた法格言だという。この刑事裁判の原則について考えた映画が周防正行監督・脚本「それでもボクはやってない」。シネ・リーブル神戸で観た。テーマは痴漢冤罪事件。優れて今日的なテーマだ。

 全ての男が痴漢行為の動機を持っている。これは否定しようがない。「なぜそうなのか」と追求されても、「男だから」と答えるしかない。満員電車に乗って、あらぬ疑いを掛けられたら、無罪を自分で立証しない限り有罪になる、なんて全く無茶な話だ。悪意を持った女性に目を付けられたら、逃れられないということなのだろう。

 さわさりながら、ひったくりや強制わいせつ、痴漢などの迷惑行為の被害者はだいたいが女性だ。加害者は男である。新聞に載らない事件は毎日、驚くようにたくさん起こっている。卑劣な行為をする男は許せない。

 警察・検察は国家権力である。人々の自由を拘束する逮捕権、罪を問う公訴権を持っている。これは大変な権力だ。正当に行使されれば、問題ないのだが、そうでないところに問題がある。それも警察官や検察官、裁判官といった個人ではなく、人が人を裁くシステム自体が問題を孕んでいるのでは恐ろしいことだ。

 怖くて、落ち着いて満員電車なんか乗れない。女性の近くになんか行けない。なるべく離れて、問題の発生を回避するのが賢明だ。恐ろしい時代である。問題は人ではなく、システムに潜んでいるのなら深刻である。この映画は問題の所在を教えてくれる教材だ。

納豆工場

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/30  22:14


 今日の昼は何とも言えないほどのポカポカ陽気。3月下旬から4月にかけての暖かさだという。午前9時半にマイカーを運転して、兵庫県中央部の三木市に向かう。三宮から新神戸トンネルをくぐって阪神高速北神戸線→北六甲有料道路→中国道→舞鶴若狭自動車道の三田西インターまで。

 目的地は三田市と隣接する三木市。三田工業団地に一角に建設された食用酢最大手のミツカングループの三木工場。食用酢のシェアは3割で、残り7割を占めるのが味ポンなどの調味料と何を隠そう最近話題を取った納豆。納豆は業界2位である。

 三木には調味料の工場と納豆の工場が同時に2つ建設され、本日、稼働を開始した。納豆の工場をのぞけるのを楽しみにしていたが、衛生管理が厳重で、それは適わなかった。

 仕事を終えて、止めてあった車に戻ると、車内の暖かいこと。丸で温室のようだった。神戸まで1時間弱のドライブ。そのまま、有馬温泉にでも立ち寄りたい気分だった。関西人は関東に比べ、納豆の購入金額が半分で、その理由も納豆のあの匂いが嫌われているのだという。

 そう言えば、私も関西の出身。関東で生活を始めてかなり経つまで納豆に手を染めたことはなかった。それがいつの時点からか、納豆が好きになった。いい加減なものである。それでも、まだ嫌いなものが鶏肉。それなのに、つい「鴨鍋グルメ会」をOKしてまった。どうなることやら。

御影郷「福寿」

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/29  23:43


 今宵の店は灘五郷(なだごごう)の1つ、御影郷の株式会社神戸酒心館(神戸市東灘区御影塚町1-8-17)。清酒「福寿」の醸造元だ。阪神電車「石屋川」から浜側に少し歩いたところ。創業宝暦元年(1751年)である。長屋門を入ると、酒蔵がどんと控えている。全国鑑評会金賞を何年も連続して受賞した蔵だとか。

 酒と料理を供するのはレストラン「さかばやし」。どこででも買える酒ではなく、デパートとか特定の場所でしか入手できないせいか、「福寿」なるブランドを知らなかった。

 精米歩合35%まで磨き上げた兵庫県産山田錦を100%使用し、低音でじっくり醸し出した極上の酒。実際、飲んでみてなるほどと思った。ぜいたくな酒である。17度以上18度未満。原酒だ。

綾部散歩

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/28  22:15


東京から乗ったのは京急高速バス。午前9時までに綾部市(京都府)に着く必要があった。いろいろ検討した結果が、高速バス。午後10時35分発で、綾部着は翌朝7時30分だった。東名-名神を走り、途中牧の原と草津でトイレ休憩。京都で一般道に降り、東山郵便局や京阪電車・五条駅の前を通ったことは覚えている。それにしても、やはりバスは疲れた。

 綾部市は大本(おおもと)の本拠地。幕末から明治時代にかけて近畿圏で誕生した3つの新興宗教(天理教、金光教、大本教)の1つ。大本は内輪もめで、3つの派に分かれている。綾部と言えば、グンゼの発祥の地。JR綾部駅の北側にグンゼ綾部本社があった。菊人形が有名だったはずだが、最近は聞かないようだが、どうなったのだろう。

羽田空港

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/27  14:10


 3ヵ月ぶりの東京。 神戸空港(マリンエア)→東京国際空港(羽田空港)。こじんまりしたマリンエアに比べ、羽田の何と巨大なことよ。比べることのほうがおかしい。都市の規模が違う。

 羽田空港のターミナルビル。実にまた、ぜいたくな造りだ。展望デッキから滑走路を眺める。駐機している飛行機の数の多さ。たえまなく離発着するあわただしさ。首都の活気を象徴しているようだ。 

 池袋→銀座まで地下鉄丸の内線。池袋だけでも神戸随一の繁華街・三宮に匹敵するが、銀座はまた人、人、人。しかも、大半が買い物客だ。歩き方からして、他の街と違う。みんな、歩の進め方が実にのんびりとしている。

 神戸から羽田までは飛行機で1時間ちょっと。ちょっと移動するだけで、まったく異なる都市の顔に触れることができる。ちょっと移動すればいいだけだ。10時間ほど乗れば、今度は街を歩いている人の顔がまったく異なる。言葉も違う。

 いろんな環境に身を置いてみるのは面白いものである。10時間ぐらい、ぐだぐだしていれば、あっという間に過ぎてします。決断さえすれば、あっという間に、違う世界に移動できる。1週間前は伊丹空港の周辺を歩き回っていた。明日はどこの街を歩いているのだろう。

兵庫県・大阪府の府県境を歩くⅡ

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/23  23:53


 兵庫県・大阪府の府県境の探索行の続きは1週間後。スタート地点は前回、日没時間切れとなった尼崎市最北部の園田競馬場。北側の猪名川堤に立てば、東は大阪府豊中市、北は兵庫県伊丹市、西は兵庫県・尼崎市である。

 誰が境界線を定めたのか、実に込み入っている。どこをどう歩いているのか、自分でもよく分からないが、目標は眼前に広がる大阪国際空港。東半分が豊中市、西半分は伊丹市だ。空港方面に向かい最初に目に入ったのが「尼崎市立田能資料館」(尼崎市田能6-5-1)。

 弥生時代(約2300-1700年前)の遺跡だ。この辺りに点在している。資料館の屋外は史跡公園として整備され、円形平地式住居や方形竪穴式住居が復元されていた。岩屋トンネルを通り抜けると道路の向こう側はもう空港敷地。

 空港の敷地内で何やら工事が行われていたので、道路脇の住民氏に聞くと、空港見学者用の展望デッキを造っている最中だとか。空港脇の道路を西に歩いて森本地区でぶつかったのが「伊丹スカイパーク」。

 航空機騒音の軽減と周辺地域の生活環境改善を目的に、平成5年より、国・兵庫県・伊丹市の3者共同で実施している事業だとか。森本地区は使用開始され、平成20年には全体が完成するという。パークセンターのほか、だんだんテラス(石階段)や立体迷路、ローラー滑り台などが整備されていた。伊丹空港は廃港になると思っていたが、どうやらそんなことはないらしい。

 滑走路の下を地下道が通っており、それをくぐるつもりでいたが、めくらめっぽうに歩いていたので見過ごした。結局、空港の周辺を延々と歩く羽目に陥ったのは辛かった。ターミナルビルでコーヒーを飲んでしばし休憩。

 伊丹空港はこれまで何度も使ったことがあったが、いつも飛行機で降り立って、そのままバスやタクシー、モノレールなどで目的地に向かうだけ。空港の周辺がどうなっているかなど気にも止めなかった。関心もなかった。

 それが不思議なものである。この日は空港周辺は歩き回るばかり。豊島南を抜けて171号線(西国街道)を西に進路を取る。空港の敷地内からうまく抜け出せなくて困った。たどり着いたのはJR宝塚線北伊丹駅。時刻は午後6時ごろか。宝塚市内のカラオケボックスで火災が発生していることなど知る由もなかった。

天狗獅子

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/21  00:25


 「神戸の文化財Ⅱ-神戸市指定文化財を中心に-」と題する特別展の開会式が1月20日(土)午前9時45分から、神戸市立博物館のホールで行われた。同博物館、市教育委員会、文化庁、NHK神戸放送局の主催。会期は2月25日まで。

 神戸市には国宝桜ヶ丘銅鐸や史跡五色塚古墳、北野の洋風建造物群など全国に知られる文化財が遺されている。市文化財保護条例が制定されて10年を迎えるのを記念して特別展を開いたもの。

 開会式の後、ホールで披露されたのが神戸市北区長尾町に伝わる「熊野神社の獅子舞」。いくつか披露された舞いのうち、これは獅子と天狗が演じる「天狗獅子」。

ゆりかもめ

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/20  23:57


 
 過日、阪神電鉄「尼崎駅」からホテルニューアルカイックに歩いていると、庄下川に架かる鉄管の上にたくさんの鳥がとまっていた。後で、土地の人に聞くと、「ゆりかもめ」だという。

 「ゆりかもめ」と言われて思い出すのはお台場に行く際に乗る新交通。正確には「東京臨海新交通臨海線」と言うのだそうだ。運営しているのが「株式会社ゆりかもめ」。神戸のポートライナーも新交通である。東京都の鳥でもある。古典の中で「都鳥」と呼ばれた。

 渡り鳥。日本では冬の鳥として知られる。全国の海岸や河川、沼地などに渡来する。かつて環境汚染の進んだ尼崎市も今では大きく改善し、庄下川も鯉や小魚が群れるほど。ゆりかもめの渡来は環境改善の象徴かもしれない。

分子イメージング研究シンポ2007

カテゴリー: 神戸日誌

2007/01/18  23:30


 「分子イメージング研究シンポジウム2007」-創薬プロセスの革新-が18日、神戸国際会議場(神戸市中央区港島中町69-1)で始まった。会期は19日までの2日間。主催は独立行政法人理化学研究所と同放射線医学総合研究所。

 「分子イメージング」と聞いても、チンプンカンプン。全くイメージすらつかめないのが正直なところだった。しかし、神戸市は医療産業都市を目指して、関連企業のクラスター集積を推進している最中。勇を鼓して、シンポをのぞいた。

 玉尾皓平理研フロンティア研究システム長の開会の辞、藤木完治文部科学省大臣官房審議官、独立行政法人科学技術振興機構キーテクノロジー研究開発領域運営統括、矢田立郎神戸市長らの挨拶、野依良治理研理事長の主催者挨拶、財団法人先端医療振興財団の井村裕夫理事長の基調講演、放射線医学総研分子イメージング研究センターの菅野巌センター長、理研分子イメージング研究プログラムディレクターの渡辺恭良氏の話を聞いているうちに何となく、少しだけ分かってきた。

 「分子イメージング」は微量の放射線を発する放射性同位体をくっつけた薬を体内に投与し、その動きをPET(陽電子放射断層撮影装置)で捕らえ、分布や量を画像に映し出す技術。その技術を利用することで、疾患診断や治療評価技術の開発、さらには創薬プロセスの短縮化を目指すものだ。

 文科省が2005年度から開始した国家プロジェクトで、東の拠点が放医研(PET疾患診断研究)、西の拠点が理研(創薬プロセス改革)。神戸が西の拠点として認められたわけだ。

 野依理研理事長によれば、国民の医療費は年間30兆円。あと何年かすれば倍に膨れ上がるという。その2割を占めるのが医薬品。しかし、1つの医薬品を開発するためには10-15年の日時を要する上、500-1000億円の巨額投資が必要。それにもかかわらず、開発された薬の有効性は極めて低いのが実情だ。

 しかも、制癌剤などでは副作用が大きいのが実態で、せっかく開発した医薬品が副作用で、むしろ大きな被害をもたらすという理不尽な結果を招いている。これも開発技術が科学的に不十分なためで、これを突破する鍵を握るのが「分子イメージング」技術だという。

1.17ひょうご安全の日宣言

カテゴリー: 神戸日誌

  22:54


震災から12年が経った
私たちは多くの人たちに 震災の教訓を知ってもらいたいと願ってきた
しかも 世界中の人々にも早く伝えたい
阪神・淡路大震災の教訓が 被害の軽減に役立ってほしい

阪神・淡路大震災は 野島断層が起こした災害
インドネシア・ジャワ島中部地震も同じタイプ
地震が起こる確率が小さいからといって無視してはいけない
被害の大きさを思い知らなければならない

風水害も忘れてはいけない災害
地球の温暖化が原因して 超大型のハリケーン 台風による被害や
記録破りの大雨 豪雪を経験した

私たちは災害の時代に生きている
だから 地震や風水害がいつ起きても 被害が大きくならないようにしよう
いろいろな災害の教訓が災害文化を育て 人も地域も強くなっていく

災害を「ひとごと」と考えてはいけない
災害に対し 私たちは備えなければならない
これは阪神・淡路大震災の教訓である

伝えよう もっと伝えよう阪神・淡路大震災の教訓を
活かそう もっと活かそう阪神・淡路大震災の教訓を
震災の教訓はかけがえのない犠牲を払って得た 私たちの貴重な財産なのだから

2007年1月17日
ひょうご安全の日推進県民会議

 「1.17」は兵庫県にとって特別の日。県民会議の構成員の1人として午後零時から人と防災未来センターの慰霊のモニュメントの前で行われた「1.17のつどい」に参列した。震災の起こった午前5時46分は雨だった。つどいの少し前まで雨だった。

 初めて聞いた献唱歌「しあわせ運べるように」には心を打たれた。人防センターに近いなぎさ小学校の生徒による合唱。そして最後に、淡路特産の白いカーネーションによる献化。神戸市東遊園地の竹とうろうなど、県内各地の被災地ではさまざまな祈りが捧げられた。