相生市

 「ひなせのかき祭り」は曇天で、とても寒かった。もっと町を散策したかったし、島にも渡ってみたかったが、今日は取りあえず、「かき食」だけ。会場からシャトル便の船でJR駅まで戻り、電車に乗った。

 降りたのが赤穂市の次の「西相生」駅。相生港を望む湾沿いまで歩いていったら、中国風の建物が突如現れたのには驚いた。近づくと、アミューズメント施設「白龍城」(ペーロン城)。2階が天然温泉「ペーロン温泉」で、隣に道の駅「あいおい白龍城」が併設されていた。

 ペーロンとは中国版のボートレース・レガッタだ。中国の楚の名宰相である屈原の霊を慰めるために行われたもので、かつてここに、石川島播磨重工業の造船所があった当時、同社の社員が始めたのがきっかけで当地に根付いたという。毎年5月の最終日曜日、相生湾でレースが行われ、初夏の到来を告げる風物詩になっているようだ。

 どうも拝んでおかないと気がすまないのは市役所。西相生駅と相生駅の中間にあった。週末はどこも業務を行っていないので、中に入ることもできないのが寂しい。それにしても、市内の閑散なこと。ペーロン温泉や道の駅には結構、たくさんの人がいたのに、駅周辺は火が消えたよう。

 ペーロン温泉で話した地元民によれば、かつての賑わいはないという。石川島播磨重工業の造船所があったときはさぞ賑わったことだろう。どうやら今は汎用ボイラー工場が残っているくらい。石播健保経営の播磨病院もみすぼらしい感じがした。相生駅周辺は東横インが建造中だったが、それ以外は活気を感じられなかった。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

神戸日誌

Previous article

ひなせのかき祭り
神戸日誌

Next article

鴨鍋