清盛フェスタ

 神戸市の中心は今やJRや阪神、阪急などが乗り入れるターミナル駅「三宮」に移ったが、その前はJR神戸駅が中心だった。さらに時代を遡れば、JR神戸駅から1つ西のJR兵庫駅近くが時代の表舞台だった。兵庫は平安時代から良好な港のある町として知られていた。

 全国的に有名になったのは平清盛が「大輪田の泊(おおわだのとまり)」を築いてから。中国・宋との貿易の拠点だった。福原には一時都が置かれた。港は改修を経て、鎌倉時代には国内第一の港として「兵庫津(ひょうごつ)」と呼ばれた。

 室町時代には明との貿易で栄え、江戸時代は瀬戸内海有数の港町として賑わった。兵庫津には南北に2つの舟入場があったが、いずれも狭く、しばしば風難に遭うためにそれを解消する目的と都心機能の東への移転に伴う退勢を盛り返すため明治7年(1874年)新川運河の開削に着手。同31年5月にほぼ完成。

 その「新川運河」沿いにキャナルプロムナードが平成5年3月設置された。木製の遊歩道だ。そこで15日、町興しの一環で「清盛フェスタ」が催された。近くの神戸住吉神社の一角には清盛塚があった。

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