SPring-8

  神戸に来てからずっと気になっていた「SPring-8(スプリング・エイト)」を見学した。昭和63年10月、理化学研究所と日本原子力研究所が共同で兵庫県播磨科学公園都市(兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1番1号)に建設した大型放射光施設の愛称。Super Photon ring-8GeVの略。放射光発射装置としては世界最高の性能を持つ。平成17年から理研の単独運営。

 真ん中に三原栗山(341m)があり、その周りを円形にリングを配置。この大きな蓄積リングの中に80億電子ボルトの高エネルギーにまで加速された電子を回しながら蓄え、強力な磁石でその進路を曲げたり、あるいは波打たせて放射光をつくりだしている。敷地は東京ディズニーランドのテーマパークの約3.6倍の広さ。

 わが国最大の共同利用施設で、国内外の研究者に開放され、生命科学、物質科学、地球科学、環境科学、産業利用など広範な研究分野で、多くの優れた研究成果が得られているという。

 22日(日)は15回目の施設公開。年に1回、加速器を止めて、一般に公開している。供用開始10周年でもある。蓄積リングの設置されている実験ホールをウロウロしたが、悲しいかな文系人間には敷居が高過ぎた。少年少女が多数見学に来ていたので、彼らに期待しよう。

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