海洋環境船「Dr.海洋」就航記念式

 海面の清掃や油の回収を任務とする海洋環境船「Dr.海洋」(ドクターかいよう)の竣工・就航記念式が27日午後、行われた。船名は一般公募により決定されたもので、海の環境を守るドクターという意味から名づけられた。色んな記念式があるものだ。

 所属は国土交通省近畿地方整備局神戸港湾事務所。同事務所には2隻の海洋環境船が配備され、大阪湾と播磨灘の一般海域でゴムや油などを回収する海洋環境整備事業を行っているが、今回、同事業に28年間従事してきた「紀淡丸」が老朽化し、現役引退するため、新造された。全国6地方整備局に11隻配備されているうちの1隻。

 「紀淡丸」(406トン)に比べ、「Dr.海洋」は196トンと随分小ぶりだが、性能は大幅にアップ。最大速力は15.4ノットと強力。迅速な油回収が可能で、低・中粘土浮遊油用の浮遊堰式油回収機や高粘度浮遊油用のネットコンベア式油回収機を装備している。

 また、海面に浮かんでいるゴミを回収する「塵芥コンテナ」や流木等の大型ゴミの回収などに使用される「多関節クレーン」を搭載している。船が3~5ノットで航行すると、海水とともに双胴間に流入したゴミがコンテナの網によって回収される。

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