兵庫県立大学大学院会計研究科開設記念式典
兵庫県立大学大学院会計研究科が今年4月に開設されたことを受けた記念式典が26日、同大学の学園都市キャンパス(神戸市西区学園西町8-2-1)三木記念講堂で開催された。企業活動のグローバル化に伴う会計制度の改革、会計監査の質的向上を求める社会状況を受けたものだ。
法律大学院(ロースクール)は有名だが、会計専門職大学(アカウンティングスクール)はまだ全国でも17と少なく、西日本の国公立大学としては兵庫県立大が初めて。関西で開設しているのは立命館、関西、関西学院、甲南の4大学だが、いずれも私立。
会計研究科は自前の会計研究棟を有する。学生数42人とぜいたくな学習環境。新スクールに求められるのは会計知識に卓越した専門人材だが、同時に健全な精神を有することが前提だ。当然のことながら、公認会計士試験の合格者をだれだけ出せるかも問われる。開設してからが大変である。
記念式典の後、平松一夫関西学院大学学長による「会計大学院への期待」と題する記念講演を聴いた。平松氏は国内における会計職大学院創設の指導的立場にある人物。会計はどうやら日本でも大きな発展の見込まれる学問分野のようである。