デザイン・カプチーノ

 コーヒーの世界は広く、深いものだ。メニューにしても、「ブレンド」や「アメリカン」、せいぜい「カフェ・オ・レ」ぐらいしか知らなかったが、今や暖めたミルクやチョコレートシロップを加えた「カフェ・モカ」などもお馴染みになってきた。

 とりわけ人気が高まっているのが「エスプレッソ」。細かく挽いたコーヒーの粉を水蒸気で一気に圧力を掛け、短時間で抽出したコーヒーのことだ。きめ細かく消えにくいクレマ(泡の層)とコク、さらに飲んだ後の口中に広がるアロマの余韻が特徴だ。特にクレマを出すにはセミオートマシンが必要だ。

 エスプレッソは通常のカップ1杯分と同量のコーヒーを凝縮するので、デミタスカップに少ししかできないのは哀しいが、味わいやコク、アロマは格別だ。このエスプレッソに泡立てたミルク(スチームドミルク)をたっぷり混ぜたのが「カフェ・ラテ」。フォームドミルクを上部に飾る。

 カフェ・ラテよりも泡の部分を楽しめるのが「カプチーノ」。エスプレッソドリンクの定番とも言えるもので、本場イタリアでコーヒーと言えばこれ。このカプチーノの泡でいろんなデザインを描き、楽しみながら飲むことが最近、はやってきているらしい。先日まで知らなかった。題して「デザイン・カプチーノ」。

 今年3月に行われた2007年日本バリスタチャンピオンシップで優勝した宮前みゆきバリスタ(カフェラ大丸神戸店)に煎れてもらったのがこれ。熊さんのデザイン。飲み終わっても、デザインが崩れない。これぞ、神業ですぞ。

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