技能グランプリ

 「技能士」という資格があることを実は知らなかった。国家検定制度である技能検定試験を突破した者だけが称することができる。技能の公証制度で、現在137職種について検定が行われているという。技能のレベルに応じて特級、1級、2級、3級の等級がある。

 手に技能を持たないサラリーマンからみれば、技能を持ついわば職人さんは尊敬に値する。サラリーマンには「営業テクニック」とか「ゴマすり」などそれなりの”技能”が存在するが、残念ながら、これまでのところ、国家検定の対象にはなっていない。

 この技能検定の特級とか1級といった極めて高いレベルの技能士を全国から集めて「日本一」を競い合う大会もあって、熟練技能士を対象とした全国大会が「技能グランプリ」。ほかに「技能五輪」があるが、こちらは23歳以下の青年技能者が対象。「技能グランプリ」は昭和56年から開催(2002年までは毎年開催、03年からは隔年開催)されており、今年は千葉・幕張メッセで第24回大会が開かれた。

 これまでの歴史の中で地方での開催は01年に島根県で行われただけだが、来年は兵庫県で開催されるという。競技職種は30。どれをとっても難しそうだが、どうやって競うのか分からないような職種もある。ただ「日本料理」なんか面白そうだ。意外と人気があるのが「かわらぶき」らしい。結構、見物である。

婦人服製作
紳士服製作
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寝具
ペイント仕上げ広告美術
粘着シート仕上げ広告美術
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表具
壁装
園芸装飾
フラワー装飾
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かわらぶき
家具
プラスチック系床仕上げ
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建具
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フライス盤
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機械製図
ガラス施工
日本料理
レストランサービス
写真

 「技能グランプリ」の会合が終わって久しぶりに兵庫県庁2号館に足を向けた。何とはなしにロビーを眺めて目に入ったのがこの工芸菓子。飴で作られたという。来年、姫路で開催される「姫路国際菓子博覧会」のPR用の作品だ。
作品名:「毘沙門天」
作者名:津曲泰弘氏(ケーキハウス「ツマガリ」所属)

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