古民家再生


 兵庫県が平成19年度から始めた「古民家再生促進支援事業」。古民家の所有者からの申請に基づく専門家を派遣し、建物調査と再生提案を行う事業だ。ちょうど1年経ったので、どういう提案を行ったのか、その内容を発表する会合が28日、兵庫県不動産会館で開催された。個人的興味から参加。

 今や古民家再生は一種のブーム。3年前に古民家の母屋を改造したこともあって、古民家には今も強い興味を抱いている。資金面の制約から、そのときは母屋にとどめるしかなかったが、その母屋も2階部分を吹き抜けにし、2階を書斎にする夢を密かに持っている。

 老朽化の激しい白壁の蔵は採光が全く閉ざされ、書斎には向かないが、書庫にはぴったり。相当の本を所蔵できるはずだ。昔あった鶏小屋も復活させ、地鶏の産みたてたまごを味わうことなど、夢は際限なく膨らむ。資金の裏づけのない夢は所詮、絵に描いた餅。でも夢を見るのは自由だ。当分、夢を楽しめそうである。

・「少し手を入れて、少し直す。50年、30年もたす。その間に状況が変わる。また、少し手を入れて、少し直す。どかんと直すと何千万もかかる。少し手を入れて、少し直す。家を保てるようにする」(いるか設計集団、有村桂子氏)

・「今の住宅もメンテナンスフリーではない。古民家は構造が単純なので傷んだ箇所が診やすいのが利点。200年、300年持つのもこうした構造が単純なため」(アトリエCINQ建築研究所、清水克俊氏)

・「スローライフを翻せてもう100年住める家にする」(川嶋建設、柳沢安喜夫氏)

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