2地域居住

定年退職まで秒読みに入った。溜まりに溜まった有給休暇がもらえるのか心配したが、流石に相応の配慮もあって17日(水)の泊まり明け勤務を最後に職場を離脱。10日間解放された。向かったのは兵庫県丹波市。生家で実家がある中山間地域だ。神戸、大阪まで電車でも車でも1時間ちょっと。都会に近い田舎。神戸時代は月1程度の割合で帰った。

 しかし、東京から行ったり、帰ったりするとなると、もちろん1時間というわけにはいかない。10倍は掛かる。運転しっぱなしというわけにはいかないから、もっと掛かる。休憩が必要だ。食事もしなければならない。往路は18日(木)午後7時30分練馬を出発し19日(金)午前5時30分着。関越道-東京外環-中央道-名神-中国道-舞鶴若狭道。所要時間10時間30分、走行距離は約650km。

 復路は丹波を27日(土)午前3時24分に出発し、練馬の自宅に着いたのは28日(日)午前2時40分。23時間、距離にして894km。舞鶴道-中国道-北陸道-関越道。途中、富山市を見物したので時間が掛かったのは当然だが、これが旅の楽しみでもある。

 富山ではライトレールに乗って富山港沿いの北前船の歴史街道「岩瀬」の街並みをたっぷり見物した。社会見学そのものだ。東京を拠点にしながらも、実家のある丹波との間を行き来する「2地域居住」が始まった。コストや時間の見合いでどれだけ続けられるか自信がないが、少なくても時間だけはできた。問題はそれに必要なコストを捻出できるかどうかだ。

 丹波に居住する時間をなるべく長くするのが理想だが、現実問題、そう簡単ではない。知恵を絞りながら、何とか実現したい。実家を処分するほうが経済的には楽だが、なかなかそうはいかないのが実態だ。

 2軒の家を維持・管理していくことは大変だ。基本的なものが2倍掛かる。どちらも一軒家だから、掛かるコストも半端ではない。

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