ヒメシャラ(姫沙羅)
庭のヒメシャラが小さな花を咲かせている。もう10年ほど前に、茨城県の友人宅の庭にたくさん育っていた小さなこどもを5本ほど分けてもらって、東京のわが家の庭に植えた。このうち3本が大きく育った。
こうして咲いた花をこの目でじっくり見るのは初めてだ。ツバキ科の落葉樹。花の大きさは2cmくらいと小ぶりだ。赤褐色の滑らかな樹皮が特徴。いまだによく分からないのが「シャラ」(別名ナツツバキ)との違い。ヒメシャラはシャラとくらべて、葉が細かく、花も小さく、成長も遅いといわれる。
3本の幹はまだ細い。激しい風が吹くと、今にも折れんばかりだ。育つには時間がかかる。しかし、育ちあがったら、見ごたえのある花を咲かせる。育てるのは大変だが、育ってからは楽しみである。人間も同じだ。