最低血圧対策

 もう何年も前から「高血圧症」で、血圧降下剤を飲んでいる。薬を飲みだしてからは、それなりに下がって、概ね「135/85mmHg」の目標範囲内にあるが、問題は最低血圧(心臓が拡がって血液を心臓に取り込み、血管の圧力が低くなったときの血圧)。 これがなかなか下がらないのだ。上限の85を上回ることも多く、過日、医者からその点を厳しく指摘された。最低血圧が下がらないことには薄々勘づいてはいたが、それの深刻さについてはそれほど認識していなかった。医者はこう言った。「最高血圧は薬で下がるが、最低血圧は脂を落とすことでしか下がらない」。

高血圧対策のためには最高血圧より、最低血圧を下げることが重要だとはこれまで聞いていたが、どうしたらそれを下げることができるかは曖昧だった。掛かり付けの医者も明確に指摘しなかったし、降圧剤を飲めば、下がると考えていた。

たまたま掛かり付けの担当医が非番で、その日診察してくれたのは初めての医者。しかし、問題点をズバリ。「脂(中性脂肪)を落とすことでしか、最低血圧は下がらない」。一種マンネリ状態にあった担当医とは違った一言居士の老医師の厳しい診立てに声を失った。言葉の迫力、威力を感じた。

後期高齢者の老医師が教えてくれた脂を落とすための方法は「急いで歩く運動」。脈拍が15秒で25~26ぐらいがめどの早歩きを1日30~40分の程度行うこと。一度でなくても、分割でも構わない。半年や1年で効果を得ようと思ってもだめで、4~5年かけて取り組むべし。脂を燃焼させるための運動は激しくても、緩すぎてもだめらしい。

老医師のアドバイスを聞いた翌日から、スポーツクラブでゆっくりクロールで泳ぐ距離を250m延ばして1000mとした。50mを90秒程度で泳ぐと、大体30分。かつて、女優の吉永さゆりが健康法として「1日1km365日」を実践していると言っていた。365日とはいかないが、平日250日くらいを目指したい。週末は早歩きで補充すれば、もう完璧である。

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