三菱クラブから皇居を望む

 今年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」のもう1人の主役は岩崎弥太郎(1835-1885)。坂本龍馬(1836-1867)と同じ土佐藩士。「龍馬に憧れ、龍馬を憎み、竜馬を愛した男」で、1873年(明治6年)に三菱商会を設立した幕末屈指の経済人だ。

三菱創業100年を記念して1973年(昭和48年)に三菱グループが創設したのが「三菱クラブ」(千代田区丸の内)である。三菱系29社が出資した会員制クラブだ。クラブの食堂で知人と会食した。目の前に広大な皇居が広がっている。その皇居を眺めながら食事をするのは開放感に溢れ気持ちがよい。

テレビの「龍馬伝」は大体観ているが、特に考えて観ているわけでもない。岩崎弥太郎が頻繁に出てくるのが少し気になっていたが、たまたま、三菱クラブで食事をしたこともあって、調べてみる気になった。岩崎弥太郎が1年先に生まれているが、2人は全くの同世代人であることを知った。

NHKドラマホームページによれば、大河ドラマ「龍馬伝」は「幕末史の奇跡と呼ばれた風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視線から描くオリジナル作品」だという。道理で岩崎弥太郎が頻繁に出てくるわけだ。三菱クラブで会食しなかったら、気づかなかった。こんなことは多いのだろう。

原作者は、「龍馬がいく」を書いた司馬遼太郎氏ではなく、今回「龍馬伝」を書いた脚本家の福田靖氏である。

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