うなぎ「伊勢定」
日本橋は三越前のうなぎの老舗「伊勢定」本店。昭和21年(1946)創業だから、私より2歳年長。外務大臣・重光葵氏がよく通ったというので名前が通っている。確か、本店から100mほど奥まったところに別店があって、そこには重光氏の直筆の色紙が飾ってあるとか、ないとか聞いた記憶があることを思い出した。
10日前の2月13日、三越新館ギャラリーで「画業60年 松尾敏男回顧展」をのぞいたあと立ち寄った。三越の本館と新館を結ぶ渡り廊下から下を眺めると、「うなぎ蒲焼 東京名店 伊勢定」の大きな看板が目に入った。上から覗かれるのを意識した看板だ。江戸前蒲焼と聞いてもよく分かりません。
悩んだ末、いただいたのは「江戸うめし膳」。うなぎセイロ蒸し+だし汁+薬味+香物。3465円也。名古屋の「ひつまぶし」の如く、①そのまま食べる②だし汁をかけて食べる③お茶漬けにして食べる-の3通りを楽しめるというが、何を食べたのかよく分からなかった。