越生梅林

 昨年、その見事な姿を楽しんだ地蔵院のシダレサクラを今年も見ようと思い、埼玉方面に車を走らせた。大泉から川越に向うつもりが、車線変更に失敗し、そのまま関越自動車道に乗ってしまった。乗ってしまった以上、どうにもならない。

 仕方ないので三芳PAで一休みしながら、行き先を考えた。気象庁は午前、東京でソメイヨシノが開花したと発表したものの、見頃には程遠いはず。そこで急きょ、桜を梅に変更。三芳PAのコンシェルジュに尋ねたら、ちょうど今日まで、越生梅林(おごぜ・ばいりん)で梅まつりをやっているという。

 越生梅林(埼玉県越生町大字堂山)は関東3梅林の1つ。歴史も古く、梅を植えたのは南北朝の頃と伝えられる。九州・大宰府から天満宮を分祀する折に、梅を植えたのが始まりという。今年の梅まつりは2月13日から3月22日まで。他の2つは水戸偕楽園(茨城県水戸市)と熱海梅園(静岡県熱海市)。

 樹齢300年を越える老木などおよそ1000本が咲き誇る。梅まつりの最終日だったが、それでもまだまだ多くの梅が花を咲かせており、十分堪能できた。桜なら、ちらほら咲き程度だったはずだ。梅で正解だったかもしれない。

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