鬼押出し園@浅間山山麓

 長野・群馬県周辺には2000m級の山が目白押しだが、どうも浅間山は別格らしい。2568と高いこともあるが、富士山のような円錐形をしている優雅さに加え、活火山としての”実績”もあって、存在感が大きいのだ。山頂付近は雲がかかっていて確認できなかったが、現在も噴火活動を続けているようだ。生きている山だから、注目せざるを得ないのかもしれない。

 21世紀に入ってからも噴火している。以下はウィキペディア情報。

2004年9月1日 噴火確認
2004年9月23日 中規模な噴火
2008年8月10日 小規模な噴火確認
2009年2月2日  噴火確認

 浅間山はいろんなところから眺められるが 小諸から北に30分ほど走った高峰高原からの眺めがすばらしい。標高2000mの高地に自然体験の拠点「高峰高原ビジターセンター」(長野県小諸市高峰高原車坂峠)が設けられており、浅間連峰(浅間山、前掛山、黒斑山、蛇骨山、鋸山)を満喫できるハイキングやトレッキングコースが整備されている。

 センター2階のカフェで食べた地元野菜を使ったカレーはおいしかった。

 高峰高原から東に浅間山を眺めた後、この日の泊まりである嬬恋村を確認し、日没前の 「鬼押出し園」を散策した。嬬恋村は長野県ではなく、群馬県吾妻郡。浅間山は長野県と群馬県の県境にどんとそびえている。境界線なんか全く気にしていない。

 「鬼押出し園」は有名だった。軽井沢には何度か来たし、蓼科には去年も来ているのに、「鬼押出し園」は知らなかった。浅間山見物に来た人たちにとって入門コースともいうべき存在なのに、知らなかったのは不勉強も甚だしい。

 「鬼押出し園」は天明3年(1783)の浅間山大噴火によって生まれた溶岩の公園だった。浅間山の火口で鬼が暴れ、岩を押し出したとのたとえで、この名前が付いたという。最初聞いたときは何のことだかよく分からなかった。

 浅間山が活動を始めたのは今から10数万年前と考えられている。記録として残っているのは約1300年前の685年。爆発と噴火を限りなく繰り返してきた。100年も生きられない人間からはうかがい知ることのできない自然の営みだ。ひれ伏すのみである。

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