「べじふるセンター練馬」夏祭り2011

中に入り切れない人が外にも

 

今週末も全国各地で夏祭りが行われている。近間では第55回東京高円寺阿波おどりが今日と明日開催される。1万人の踊り手と100万人の見物客を集めるというから大変なものだ。それに比べるとぐんとささやかなのが「べじふるセンター練馬」(練馬区高野台)の夏祭り。野菜や果物が市価の半額で買えるのが魅力で、例年押すな押すなの大盛況。周辺住民の中でも知る人ぞ知る人気イベントだ。9回目の今年は東日本大震災の復興支援をテーマに被災地からの青果の産直販売や義援金を受け付けた。

「成果物」斯くの如し

毎日必要な野菜・果実を買い込む実用性の面では阿波踊りよりもこちらの祭りのほうが有用だ。競りでぶどう2箱や松茸(中国産)1本を落としたほか、長ネギ、ごぼう、キャベツ、ナス、シメジ、レタス、トマト、モヤシ(サービス)、卵、豆腐、納豆、ぶどう(巨峰、キングデラ)、桃、梨、バナナ。とにかく買いました。

「べじふる」はベジタブル(野菜)+フルーツ(果物)の合成語。「べじふるセンター練馬」は東京都練馬青果地方卸売市場だ。卸売市場の果たしてきた集荷機能は生産・流通・販売・消費の流れが大きく変わる中で大幅に低下、存在意義が問われているのが現状だ。良質な青果物を安価に提供して欲しいとの消費者の声は一段と強まるばかり。

食品の衛生状態や安全性をチェックするなど、卸売市場が安全衛生面で消費者の防波堤的役割を果たしていることは理解できるものの、大型量販店などがその役割を肩代わりし、価格面でも消費者の低価格志向に沿う形の販売戦略を取っている以上、卸売市場の存在意義が下がるのはやむを得ないのかもしれない。消費者は勝手なものだ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.