欧州債務危機

旧欧州通貨

 

2008年9月15日の金融危機(リーマン・ショック)から3年。米オバマ政権は巨額の財政出動と異例の金融緩和で何とか世界経済の崩壊を食い止めたが、次に世界を危機に陥れたのは欧州ユーロ圏のギリシャ。2009年10月の政権交代の結果、同国が巨額債務を抱えていることが発覚、一気に信用不安が台頭。スペイン、イタリアなど他のユーロ圏諸国にも不安が飛び火した。

欧州中央銀行(ECB)を中心にユーロ加盟国間が救済に乗り出したことで、小康を保っていたが、ユーロ圏17カ国の中でもドイツやオランダを中心に財政規律を重視する国からギリシャに対する厳しい見方が強まり、それがここへきて欧州債務危機・金融危機を再燃させた格好だ。財政危機国としてはイタリア、スペインなども控えているものの、当面はユーロ圏がギリシャのデフォルト(債務返済不履行)危機を食い止められるかどうかに世界の注目が集まっている。

 

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