「たい焼き鉄次」

たい焼き鉄次+まめたい焼き鉄子

 

最近は「たい焼き」と言っても、鯛の形をしていないたい焼きまで現れて、何が何だか分からなくなってきた。色だって、伝統的なこげ茶色だけでなく、白っぽい鯛まで出現している。東京駅の八重洲口にある大丸東京店B1で今日、見つけたのが「たい焼き鉄次」と「まめたい焼き鉄子」。鯛の形ではないまあるい形。ルール違反だとは言うまい。

 

全自動たい焼き機「初代鉄次第壱号機」

 

たい焼きの神髄は手焼きだと思っていたら、店の前にどんと置かれているのが「全自動たい焼き機 初代鉄次 第壱号機」(H210419)。機械焼きを全面的に前面に打ち出したところが奇抜というか、逆張り。人形町の柳屋は「手焼き」が売りで、「あれだけの行列をさばくにはとても手で焼いていたら対応できない。店の後ろで機械で焼いたのを紛れ込ませているのではないか」という噂が流れるほどだった。

それに比べ、何ともあっけらかんとしたたい焼き屋さんだ。むしろ、機械を売りにしようという魂胆なのだろう。おいしくなければ見向きもされないところだが、「うす皮はカリカリッ あんはほっくほくに」のうたい文句通りなのが客を呼び込んでいるのかもしれない。鉄次は、世界で初の大回転焼き「全自動たい焼き機」だという。

「まめたい焼き鉄子」は「たい焼き鉄次」のミニチュア版。一口サイズ。たい焼きの人形焼きみたいなものだ。

「たい焼き鉄次」を製造・販売しているのは株式会社・銀座中条(東京都中央区銀座5)。豆乳おかきを販売する新しい会社だが、会社概要をみると、株式会社グレープストーンの100%出資会社。こちらは1978年(昭和53年)設立で、今や東京土産の代名詞にのし上がった「東京ばな奈」を売り出したり、バームクーヘンの「ねんりん家」を出店したりとヒットブランドを連発している。そして「たい焼き鉄次」・・・。なかなかの会社だ。たかがたい焼き、されどたい焼きである。

こうして見ると、私は「鯛」です

 

過去の「たい焼き」関係記事

■「たい焼き業界にも新興勢力登場」(神田・達磨、2011年7月28日)
■「羽根付きたい焼き」(神田・達磨、2010年4月22日)
■「たい焼き」(神戸キツネ家、2007年7月9日)
■「されど鯛焼き」(池袋・福義、2005年2月10日)

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