【田舎のたたみ方研究】撤収するのも大変だ

除湿剤は欠かせない

除湿剤は欠かせない

 

とりわけ木造家屋は閉め切っておくと、いろいろ問題が生じてくる。木材は息をしているから、空気が入らないと、どうしても痛み易くなるらしい。空き家にした場合、定期的に空気の入れ換えをする必要があるのはこのためだ。

わが家で困るのは湿気だ。1年のうちでも、問題は梅雨時。湿気が家中に充満して、壁にカビが生えるのだ。生えるのはカビだけではない。

一度などは虫が湧いた。大雨が何度も降った直後に行ったとき、壁に何匹も「ヤツデ」が這い回っていた。漆喰の白壁だから余計に目立った。

しかもその虫がしきりと動き回る。はたきでたたき落とすのだが、落としても落としても、どこからともなく、次から次へと出てきて、気持ちが悪かった。

大雨で家屋の周辺部が水に浸かり、そこに虫が湧いた。その虫が家屋の中に侵入してきたのだという。保健所に虫を持って行って、「ヤスデ」であることが判明した。

その後、自宅を撤去する際には、各部屋に除湿剤を置くことにした。小さな家ならともかく、結構広いし、離れもある。1回につき、50個くらいは必要だ。1個100円くらいと安いが、50個となると、5000円。

1年のうちに3回帰るとしても、しめて1万5000円だ。それが毎年エンドレスになるとバカにならない。

東京に戻るときは、掃除・洗濯やそれを干したり、生ゴミの処分も大変だが、除湿剤の交換作業が加わる。早朝出発するにしても、起きてから2時間くらいはこの作業に費やさなければならない。

もちろん、別荘暮らしではないから、楽をしようとは思わないが、それにしても、田舎に行っても労働に次ぐ労働だ。のんびりすることなんか望むべくもない。返って、疲れに行くようなものだ。

それでも自分はまだ自分の家だからまだしも、配偶者にとっては労働奉仕そのものである。のんびりできないどころか、重労働が待ち構えているようなところにいきたいわけがない。

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