那智勝浦の「温泉」と「まぐろ料理」で旅の〆に
熊野の大滝を見物したあと、今度は金毘羅さんほどではないものの、それでも結構な石段を上って熊野那智大社を参詣したので、足はくたくた。あちこちに温泉があるので、どこかに入ろうと車で走り回った。情報不足で走り回ることの愚かさを思い知って、見掛けた道の駅で情報を入手しようと、駅のパーキングに乗り入れたら、何と道の駅とJR那智駅が隣り合わせで、おまけに同じ敷地内に温浴施設まであったのには驚いた。
「丹敷の湯」(にしきのゆ)。那智勝浦町には県下一を誇る175本もの源泉があるという。同湯はさらりと肌に優しい単純泉。疲れた体をじっとりと癒してくれる最高のお湯だった。お風呂の隣りがJR紀勢本線・那智駅ホームで、その向こうは浜辺が広がっていた。
今回の旅も遂に最終日の夕刻を迎えた。そろそろ車を東京に向けてもよい時間になってきた。その前にはお腹を満たさなければならない。那智勝浦町はマグロの水揚高日本一。マグロを食べずに帰ることはできない。丹敷の湯の番台の女性に紹介したもらった店は2軒とも満席。仕方なく、目に入ったまぐろ一品料理「竹原」のカウンターに空いていた席を見つけた。
とにかく腹も減っていた。びっくりするほど大きなブロックが出てきた。本格的に定食を食った感じだ。ともかく、これから600kmを走らねばならなかった。しっかり食べて、体力をつけなければならない。