平林寺門前「うどん」

五目胡麻だれうどん+梅じゃこご飯

 

なかなかの店構え

 

久しぶりにフリーになったので日曜の昼下がり、川越街道(国道254号)を池袋と反対の埼玉県方面に車を走らせた。和光市→朝霞市を過ぎた新座市には禅宗の名刹・平林寺がある。寺域全体がこんもりした森のようだ。ずっと前に一度来たことがあるが、境内というか庭は広大だ。境内を散策する前に周辺を流していると、看板の立派な「手延うどん たけ山」(新座市野火止)を見つけた。

なかなかの構えの店だ。店内も広く、天井も高い。うどんやを名乗るだけに、メニューも豊富だ。これだけの店を構える以上、バックグランドもしっかりしているとみた。ここは武蔵野の一角で、「この地では昔からそうでした。皆様方が集まる特別な日。『うどん』でのおもてなし」が普通だったようだ。

武蔵野台地(西埼玉+多摩川以北)は関東ローム層で、畑作中心地域。米の代わりに栽培されたのが小麦だ。それゆえ、自然と小麦粉を使った料理が発達し、今も「武蔵野うどん」が郷土料理とされる。ただ、たけ山のうどんは水沢うどん(群馬県)の系統を継いでいるようで、武蔵野うどんとは異なるという。私にはその違いが分からない。

そう言えば、かかしのマークで有名な「山田うどん」(本社・埼玉県所沢市)も埼玉県が本拠地。ここも「武蔵野うどん」とは異なるらしい。何がなんだか分からなくなった。うどんの世界も奥が深いことだけは確かだ。

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