アルツハイマー予防策

ゴレンジャー(NHKテレビから)

 

アルツハイマー病の原因物質「アミロイドβ」(NHKテレビ)

 

インスリンの分解に忙しい(NHK)

 

65歳以上の10人に1人は今や認知症の時代だ。自分もまもなくその領域に突入するから他人事ではない。できごとそのものを忘れるのは、単なる物忘れではなく、認知症の現象だ。最近、薬を飲んだかどうか忘れることが時々あり、認知症が始まったのではないかと疑っている。

26日放送のNHKためしてガッテンは「アルツハイマー病新予防」。「認知症の原因は様々で、約60%はアルツハイマー型、15%は脳血管性障害、10%がレビー小体型といわれる。患者のほとんどは高齢者だが、若い人がかかる場合もある」(中村雅美江戸川大学特任教授、9月23日付日経朝刊)。

アルツハイマー病は脳から出る老廃物のアミロイドβ(タンパク質)が脳の神経細胞を破壊することで起こる病気。破壊されて脳が委縮するのだという。このアルツハイマー病の原因物質アミロイドβは中年太りや運動不足で増える。このアミロイドβを分解するのがインスリン分解酵素(IDE=Insulin degrading enzyme)。

健康な場合はこのIDEがアミロイドβを分解し、アルツハイマー病を防いでくれるものの、2型糖尿病の初期や糖尿病予備軍の場合は高血糖退治のためにインスリンが大量に分泌されると、IDEが糖と一体化し、インスリンの分解に手一杯となり、アミロイドβの分解まで手が回らなくなる。アミロイドβが蓄積され、アルツハイマー病が発症する、というわけだ。

対策は高血糖にならないようにすることだ。インスリンが不必要に分泌されないような食生活をすることだ。血糖値を上げない食事を摂ることが重要だ。内蔵脂肪の蓄積、運動不足、筋肉減少を避けるのが秘訣だ。糖尿病対策が認知症予防になるというのが結論だ。そんなにびっくりするような結論ではなかった。

健康⇒軽度認知障害⇒認知症。軽度認知障害になると、大体5年以内にアルツハイマー病を発症するという。ただ、これまでは軽度認知障害から認知症への道が一直線だったが、最近は料理(脳の活性化)、運動、昼寝(30分以内)で健康を取り戻した例もあると大分県宇佐市安心院町の取り組みを紹介している。

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