荒川の秋

土手の秋

 

秋と言えば、ススキ

 

あれだけ暑い、暑いと言っていたのに、季節はあっという間に秋。もう1カ月もすれば、今度は寒い、寒いと言っているかもしれない。自宅から環状8号線を北上し、17号(中山道)を少し走れば、もうそこは埼玉県との都県境。辛うじて都内の板橋区側の荒川右岸の土手を散歩した。左岸は埼玉県戸田市だ。

土手沿いはすっかり秋の気配が濃く、ススキが風に揺れていた。ススキとセットで咲き誇っているのはセイダカアワダチソウ(背高泡立草、北米原産のキク科の帰化植物)。堤防のあちこちに咲いており、虫にとってはこの時期、蜜の宝庫だという。

 

舟渡地区スーパー堤防(21日14時51分撮影)

 

21日も同じ荒川右岸26km付近(海から数えて)を歩いた。この辺りは2-3年前に大掛かりな護岸工事をしていたのを覚えている。工事が完成し、すっかり整備されていた。たまたま立ち寄った板橋区リサイクルプラザの展示資料によると、この立派な堤防は「舟渡地区スーパー堤防」と言うのだという。

スーパー堤防は極めて大きな洪水等による壊滅的な被害から大都市を守るため、従来の堤防に比べ、幅の広い堤防を整備する国交省の事業だという。スーパー中枢港湾というのは知っていたが、堤防にもスーパー堤防があるとは知らなかった。役人はいろんなことを考えているものだと改めて感心した。

確かに右岸も左岸も荒川の水面より低い。洪水になれば、川の水が氾濫し、都市部を襲えば、工場や住宅はひとたまりもあるまい。堤防の幅を広くし、軟弱な地盤を改良したり、堤防の勾配を緩くし、液状化や滑り対策が施されているという。100年に一度の洪水でも、必要な面もあるのだろう。

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