タコツボ化した政府内システム

PCを使って説明する前原大臣

 

前原誠司国家戦略担当大臣が5日、「今後取り組むべき政策課題について」日本記者クラブで会見した。同氏は海洋政策担当大臣を兼務するとともに、内閣府特命担当大臣(経済財政政策、科学技術政策、原子力行政、宇宙政策)を務めている。本人によれば、知財やITも所管しているとか。大丈夫かしらと心配した。

「日本再生戦略」(2012年7月31日閣議決定)についてパワーポイントを使いながら、説明は流暢だったが、耳触りのよいスローガンが左の耳から右の耳に抜けていくだけ。元経済企画庁エコノミストの小峰隆夫法政大学教授のコラムを読んでいると、それでも鳩山政権下で初めて作られた成長戦略や菅政権の新成長戦略に比べると、現実的な内容になっているという。

個人的には前原氏が「個人的に思い入れがある」としているIT政策に関する話が一番印象に残った。政府内には約1500のシステムがありながら、「それらは別々にタコツボ化しており、横につながっていないため、高コストになっている」のが実態。それらシステムを1つに統合・集約化・高度化することは行政改革につながる」という。

政府CIO(政府情報化統括責任者)を設置することも今年8月に決定、リコージャパン顧問の遠藤紘一氏が就任することも決まった。前原氏の話を聞いていると、電子行政政府の推進は良いこと尽くめのように思えるが、納税や社会保障給付などを一元管理するマイナンバー制推進に最大の狙いを絞っていることを知って、「待てよ」と思い直した。政府のやることには裏表があることを忘れていた。

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