ワドワ新駐日インド大使着任会見

初の女性駐日インド大使

 

テーマ:駐日インド大使の着任会見
会見者:ディーパ・ゴパラン・ワドワ氏

ワドワ大使は1979年インド外務省入省。北京駐在2回で中国語が堪能。フランス語も。駐スウェーデン・ラトビア大使を経て、今年6月まで駐カタール大使を務めていた。ご主人も職業外交官で、現在駐タイ大使。日本には8月8日着任。

・1991年に当時のシン蔵相(現首相)が経済改革路線に方向転換して以来、インドは高度成長路線を歩んでいる。若い人口と労働力、巨大な市場は日本にとっても魅力的なはずだ。印日間の地理的な距離は遠いが、仏教を通じて共通の価値観を持っている。

・日本が1958年に初めて円借款を供与したのはインド。86年以降、日本はインドの最大のドナー国であり、今日もそうだ。日本のODAは通信、電力などインドの優先分野に向けられていたが、現在は貨物鉄道建設や産業大動脈(デリー-ムンバイ間)建設など旗艦プロジェクトに投入されている。これはインド国民の2割が恩恵を受ける。

・2011年2月には印日包括協定が締結され、9割の物資について関税が撤廃された。これにより初年度の貿易は27%も増加した。1856億ドル。

・印日関係は現在、最高レベルに達している。対印進出日本企業数も過去5年間にかなり増え、現在1000社程度。もっと増やしたい。過去2年間に1万人の雇用ビザを発給した。観光客も10万人以上。

・インドは巨大な国内市場を有するとともに、グローバル企業の製造拠点になっている。国内インフラの整備にも力を入れており、現在検討中の次期5カ年計画では1兆ドルを投資する。停電事故を起こした電力も1ギガワット増強する計画だ。大停電は世界の注目を集めたが、大事な点はたかだか4-5時間で復旧したことだ。世界には停電が数日も続く国もある。深刻ではなかったとは言わないものの、すぐに復旧したことが大事だ。

・日本企業の対印直接投資はたった1.2-1.5%。まだまだ伸びていくチャンスがある。日本企業のインド駐在員は確かに単身赴任が多く、韓国などとはかなり違うが、クリティカルマスに達すれば、変わってくると思う。

・インドの汚職問題はインドだけの問題ではないが、もっともっとその問題に目を向けていく必要がある。法律面での整備は整っており、執行の問題だ。収賄側の政府だけでなく、贈賄側の民間も罪に問われるべきだ。

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