日比谷公園の晩秋

日比谷公園設計者・本多静六博士が首を懸けて日比谷交差点から移植を成功させた「首かけイチョウ」の見事な黄葉

 

大菊盆養の厚物

 

大菊盆養の管物(くだもの)

 

懸崖の寄せ集めか

 

環境大臣賞受賞の見事な懸崖(けんがい)

 

日比谷サローでお茶でも・・・

 

日比谷公園に足を踏み入れると、秋はそろそろ終わりそうだった。松本楼の首かけイチョウも既に立派な黄葉を散らし始めていた。そう言えば、皇居側の日比谷サローから眺めたイチョウもすばらしかったことを思い出して、そちらに歩いていくと、草地広場で東京都観光菊花大会を開催していた。ただ、こちらも明23日が最終日。

ふらふらと広場に入ると、丹精込めた菊、菊、菊。勤め先が公園内だったので、これまでにも何回か観賞したことがある。母親が趣味で菊づくりに励んでいた時期があったことを思い出した。玄関先に懸崖を作って楽しんでいたが、自分もそれをやってみようとは思わなかったのはなぜだったのか。

3本仕立ての鉢植えの大菊を「大菊盆養」と呼ぶようだが、それには厚物(あつもの)と管物(くだもの)の2種類ある。丸みを持った平弁が幾重にも重なり、球状に盛り上がって咲く大菊を厚物、花の下部から管のような長い走り弁が放射状に伸びて咲く大菊。いずれもにわか勉強だ。

私の生まれた翌年の1949年創業のビアレストラン「日比谷サロー」。オープンテラスで世界各国のビールを飲めるのが売りだが、この季節は流石にもう寒くてビールを飲む気にはなれなかった。道路沿い(その向こうは皇居)のイチョウがハラハラ落ちてくるのを眺めながら陶然とした昔をまた思い出した。

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