穴八幡宮@西早稲田

朱塗りも鮮やかな山門

 

NGOを支援するNGO「国際協力NGOセンター」(JANIC、新宿区西早稲田)を訪ねたあと、馬場下交差点に来ると、穴八幡宮の立派な鳥居が気になった。学生時代には目と鼻の先に住んでいたので珍しくないはずだが、どういうわけか境内に足を踏み入れたことがこれまでない。1062年創建と歴史は古い。江戸時代の虫封じの祈涛は有名だったという。

そこで思い切って石段を上がった。上がったところにこれまた立派な朱塗りの山門があった。「光案門」の額が掲げられている。神域に邪悪なものが入り込むのを防ぐ神をまつる隋神門だ。境内は結構広く、奥まったところに山門とは対照的な黒塗りの地味目な本殿があった。

ウィキペディアによると、当八幡宮は「高田八幡宮」と呼ばれていたが、1641年、宮守の庵を造るため山裾を切り開いたところ、横穴が見つかり、中から金銅の御神体が現れたことから、それを機に「穴八幡宮」と呼ぶようになったという。それとの関係なのか、金銀融通のお守りとして、「一陽来復御守」が名高い。

面白いのは穴八幡宮と背中合わせにキリスト教精神に基づく社会活動を展開する「早稲田奉仕園」(公益財団法人)が立地していること。JANIC事務所も奉仕園の一角にあるアバコビルにあった。神道や仏教にキリスト教も加わって多神教社会ならではの日本だ。宗教においては多様性が既に実現していると言うべきか。

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