増上寺会葬

背後に東京タワーを従えた三解脱門

 

年賀状をもらったあとを追い掛けるように親族から訃報が届いたのには本当にびっくりした。元気なことを確認したはずなのに、「どういうことか」と訝るばかりだ。たった数日間の間に一体何があったのか。

仕事でお世話になった氏からはもう30年近く毎年賀状をもらっていた。ビジネス上の感慨を記した文面の最後に必ず、「今年もお世話になります」と手書きの文章が添えられていた。

ところが、今年の賀状には「今年もお世話になります」がなかった。ちょっと奇異に感じたが、それを書くだけの体力がなかったということをあとから知った。

芝・増上寺で行われた故人の通夜式に参列した。都営大江戸線・大門を降りると、大門があり、少し歩くと、増上寺の顔ともいうべき三解脱門がある。東日本最大級の門らしい。増上寺は明徳4年(1393)創建の浄土宗大本山の1つ。平河町付近から現在地に移転してきたのは慶長3年(1598)。上野・寛永寺と並んで徳川家の菩提寺。

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