「『東北』の食材のプロモーションの一翼を担いたい」

ボション料理長(右)とガルシア料理長(左)

ボション料理長(右)とガルシア料理長(左)

 

テーマ:仏エリゼ宮殿料理長・モナコ宮殿料理長を囲む
会見者:ベルナール・ボション料理長(エリゼ宮殿)/クリスチャン・ガルシア料理長(モナコ宮殿)
2013年2月19日@日本記者クラブ

東北被災地支援のために東北の食材を使って料理を作るNHK・BSプレミアムのテレビ企画のため来日。ボション氏は福島県会津若松市、ガルシア氏は宮城県気仙沼市をそれぞれ訪問し、その印象なども語った。3月18日(月)夜9時放送予定。

会見にはほかに2人の属する「クラブ・デ・シェフ・デ・シェフ」(首脳の料理人クラブ)創設者であるジル・ブラガール氏も参加。クラブのオーナーであるこの人物がむしろ影の主役とお見受けした。クラブは1977年に設立され、メンバー資格を持つのは国家元首の料理人のみ。1国1名で、現在25人。中国やタイの料理長は入っているが、日本からはまだ。今年7月にはホワイトハウスで総会を開催する予定だとか。

●クラブのモットーは「政治によって生まれた対立を、美食で解くこと」。食卓を囲むことで緊張を解きほぐす。

●一番おいしい料理は母親の作った料理だ。その国の材料を使い、その国の伝統に基づいて作られた料理だからだ。シェフはそうした伝統の保護者だ。

●東北の食材は非常にすばらしい。会津のイチゴや地鶏、気仙沼のワカメや「ドンコ」(魚)、酒粕に強い関心を持った。被災地の方たちが前向きに生活を再スタートする決意していたことに心を動かされた。応援していきたい。

●(仏は料理を外交の手段にしたといわれるが、具体的な事例はあるか)食事を通じて友好が高まるケースはあるが、具体的には指摘しにくい。ランブイエ・サミットの際、会議が紛糾・対立・困難な局面に陥った。そのとき英首相の要請でシェフを呼び、しばし料理談義をし、その場の雰囲気を和らげることができた。そうした効用が料理にはある。

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