メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオⅡ

番組タイトル

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テーマ:NHKスペシャル「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオⅡ」
第1回 ニッポンの会社をこう変えろ

昨年秋に放映された「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ」シリーズの第2弾だ。前回は「日の丸家電」苦戦の本質から製造業の逆襲のシナリオを考えたが、今回は「新日本型経営」を考えることで、21世紀に生き残る企業の姿を提示している。

必死の思いで組織改革、自己改革に取り組む日本企業の姿を明確に浮き彫りにしており、見ていて熱い思いが湧いてきた。日本のメディアは悪い部分、マイナスの部分ばかりに光を当て、自己否定的、自虐的な部分をクローズアップするのが得意。

負の面ばかりをこれでもか、これでもかというぐらいに責め立てられれば、どうしても萎縮するし、元気が出ない。それも必要な仕事だが、もっと前向きな報道も必要だ。明るい面がなければ、それを取り上げられないのも確か。この番組のように、企業側に現状を変革する動きが具体的に出てこなくては番組もできない。この番組ができたのはそうした動きが具体化していることを示した。

ニュース報道の世界でも「元気になるニュース」があってしかるべきだ。明るく、元気になりそうなニュースばかりを報道する新聞もあるくらいだ。それも問題ではあるが、日本のメディア、とりわけオピニオンリーダーを名乗る大新聞・テレビは「最初に批判報道、否定報道ありき」の面が強かった。体制・権威・権力を国民目線で監視・批判し、常にただしていくのが報道の本質であることは今も変わらない。しかし、それが行き過ぎると、国家も国民も意気消沈するばかりだ。バランスが重要だ。

それにしても民間企業の涙ぐましい努力に対して、政治家や官僚の何たる努力の足り無さか。自己保身、責任回避ばかり。制度自体が完全に機能不全に陥っている。フクシマの過酷事故を起こしたのも「人災」だった。民間企業の必死さとのあまりの落差に茫然自失するばかりだ。これをどう変えるか。そのシナリオも是非知りたい。

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