銀座で「ソース焼きそば」を食べる
東京には意外とソース焼きそばを食べられる店が少ない。住んでいる光が丘IMA地下の大盛軒は何を食べてもうまいが、焼きそばは持ち帰りだけ。なぜ店内メニューにないのか不思議だが、ないものはない。
思い付くのは飯田橋の「えぞ松神楽坂店」か、池袋の「福義」(フクヨシ)、それにこの「銀座亭」(銀座7)。えぞ松はギンレイホールに映画を見る前、福義は鯛焼き屋なので、鯛焼きとセットで食べる。
銀座亭は銀座通りも7丁目から少し入った裏手。これと言った特徴のないカウンターだけの店で、中国人観光客に占拠されていることもあったり、調理しているのも無愛想なオジサンやお兄さん。
それなのに、熱々中華スープを飲みながら、黙々とソース焼きそばを食べているときはすごく幸せを感じるのはなぜだろうか。オシャレな店が銀座には数々あれど、自分にはこの店が合っているのかもしれない。餃子に瓶ビールもいける。
退職するまでの10年間ほど、職場が銀座にあったから、よくぶらぶらした。すぐ近くに本格的中華料理・羽衣銀座本店があるが、どうも自分には銀座亭のほうが似合っている。重要なのは自分が幸せを感じられるかどうかだ。