「お笑月」が来る

晦日のお買い物

「お笑月」がやってくる(リヴィン光が丘店)

 

食品売り場は大賑わい

食品売り場は大混雑(同上)

 

暮れである。晦日である。お正月の2日前だ。今年もずいぶん押し迫ってきた。残すところ、あと大晦日の1日だけ。泣いても笑っても今年は明日1日だけで終わる。時間だけはどうしようもない。どうにも逆戻りできない。

午後になって近くのスーパーマーケットに正月を迎える食料品を買い出しに行った。喪中なので、祝い事はできない。我が家に集まる人数も夫婦+1or2。今年は久しぶりに静かな正月を迎えられそうだ。

賑やかな正月もいいが、歳をとってくると、静かな正月も悪くはない。クルマのタイヤをノーマルからスノータイヤに履き替えた。作業中にTSUTAYAでDVDを4枚借りてきた。正月休み中に見るつもり。

もう何十年も仕事や原稿に追われる年が続いた。大晦日から元旦にかけて勤務する当番になったことも何度かあった。今年はそれもないし、なによりも原稿の締め切りに追われないのが嬉しい。

原稿の締め切りに追われるのもそれはそれで緊張感や使命感があって、生き甲斐がなくもないが、苦しいことには違いない。その苦しさを乗り越えて、原稿を書き上げたときの達成感は格別のものがあるのは確か。

そういう生活をもう何十年もやってきた。60代も半ばになった。もうそろそろ楽してもよいのではないか。そう思ったときから本当の老化が始まる、のも間違いない。それはそうだが、身体が思うように動かない、とならば、その現実を直視する勇気も必要なのかもしれない。

それでも、来年も少しは原稿を書き続けたい。原稿を書くことをやめたときは本当の人生の終わりだ。原稿を書き続けることは、自分にとっては生き続けることでもある。されど、正月休みくらいのんびりしても罰は当たるまい。

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