あっという間の2月

梅も満開

梅も満開(PENTAX Q7で撮影)

 

 

下からのぞく(EX-TR110)

下からのぞく(EX-TR110で撮影)

 

散る寸前か(EX-TR100で撮影)

散る寸前か(EX-TR100で撮影)

 

 

 

甘酸っぱい匂いを発散させながら、梅が春の香りを呼び込んでいる。一番先に咲くのはボケだけど、存在感が希薄で、どうも損しているみたいだ。早いときは暮れのうちから咲くので、有り難みが乏しいせいかもしれない。

その分、得しているのは梅だろう。1月のうちから蕾を膨らませ、2月になれば一斉に咲き始める。花自体は小さいが、目立つように咲くので人の目にも止まる。

 

 

植えて4年の枝垂れ梅

植えて4年の枝垂れ梅

 

毎年この季節になると忘れずにきちんと咲くのは遺伝子のせいだろうが、すごいことだ。自然の驚異とも呼ぶべきものだ。昔の人も梅を愛で、桜を愛したことだろう。とりわけ、昔は花と言えば梅だったらしい。

せっかくだから梅の写真をきれいに撮ろうと思い立った。「PENTAX Q7」を買ったことだしと思って試したが、うまく撮れない。カメラの機能が全く分かって撮っていないからだ。

それでもこれまで、いろんなカメラを使ってきた。ここ10年くらいはずっとコンパクトデジタルカメラ(コンデジと呼ぶそうだ)を使用してきた。バカチョンのつもりだった。このブログでも写真を付けるようになって7~8年になる。

最初はカメラ付き携帯電話で撮ったものを載せた。画像が小さいので、その後コンデジに切り替えた。カシオ製で今は2代目の「EX-TR100」だ。先代は壊れた。デジカメは便利なので、今も多用している。

EX-TR100には接写モード(マクロ)があった。花のアップ写真を撮る際の基本モード。しかも、このカメラはフレームを360度開閉することができるのでいろんな角度から撮れる優れものだ。

問題はカメラ自体は様々な優れた機能を持っているものの、使う側が全く使いこなし切れていないことだ。マクロモードがあることも初めて知った。カメラが可哀想だ。Q7には接写に向いたレンズがないという。

EX-TR100の有効画素(ピクセル)数は1210万画素。PENTAX Q7の1240万画素とほぼ同じだ。画素数=画質と思っていたら、画素数の大きさも重要だが、単純にそうとは言えないらしい。

画素数よりも重要な要素が「撮像素子面積」だという。撮像素子はCMOSやCCDのこと。銀塩カメラの時代はフィルムだった。画素(デジタル画像を構成する色情報の最小単位)を詰め込んだCMOSなどの基盤から豆腐のように1枚1枚切り出して使うから、基盤の大きさも関係してくるからだ。

画素数の大きさとともにCMOSの大きさも重要だ。1画素当たりの面積が大きくなれば、それだけ受光量も増え、1画素が受け取れる情報量も増える。つまり、画質も良くなる。

そうしてEX-TR100とPENTAX Q7を比較した。後者は前者の1.5倍だった。

EX-TR100 CMOS1/2.3型(6.2mm×4.6mm)  1210万画素(有効)
Q7     CMOS 1/1.7型 (7.6mm×5.7mm)   約1240万画素

どこまで理解できているのか自分でもよく分からない。Q7の購入動機はコンデジより良い写真が撮れて、軽くて使い勝手が良さそうに見えたため。良い写真が撮れそうなことはその通りだが、その機能をどれだけ引き出せるかは撮る人間の技能次第。コンデジでもしっかり使いこなすことができれば、それなりに良い写真が撮れる。

正直言って、写真にどれだけの時間を割くことができるかも疑問だ。とにかく、メモ程度に記録できればそれで十分だという気持ちはなくはない。良い写真を撮るためにはそれだけに時間を投入する必要がある。果たしてそれができるのか。

Q7もそんなに深く考えて選んだのではない。軽いことと、素人にもきれいに撮れそうだと錯覚しただけ。ある専門誌の評価は「携帯性重視で、背景のボケとかには興味ないけど、コンデジよりきれいに撮りたい」初心者向けだとか。何の道も奥は広く深いものだ。厄介な世界に踏み込んだものだ。

 

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.