『エージェント・ライアン』

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作品名:『エージェントライアン』(原題SHADOW RECRUIT)
キャスト:ジャック・ライアン(クリス・パイン)
ウィリアム・ハーパー(ケヴィン・コスナー)
ヴィクトル・チェレヴィン(ケネス・ブラナー)
キャシー・ミュラー(キーラ・ナイトレイ)

フィルムメーカーズ:監督ケネス・ブラナー
脚本:アダム・コザット デヴィッド・コープ
キャラクター原案:トム・クランシー

 

うかつにも深く考えないまま、時間つぶし的にこの映画を見た。先に予告を見たのが直接の引き金だ。しかし、実は「ジャック・ライアン」な有名な人物だった。

ジャック・ライアンは元株式ブローカーで軍事史家でもある米中央情報局(CIA)の分析官。このキャラクターを生みだしたのは軍事・諜報活動を取り扱うテクノスリラー小説作家のトム・クランシーだ。彼は2013年10月1日に病死した。66歳。

トム・クランシーの処女作にして代表作は1984年発表の『レッド・オクトーバーを追え』。米国への亡命を希望した最新鋭のソ連原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」をソ連に気づかせないで米国に帰投させるかを描いた作品だ。

1990年に映画化され、007ジェームズ・ポンド役のショーン・コネリーがレッド・オクトーバーの艦長役を演じたのを思い出した。レッド・オクトーバー側の亡命意図を読み取り、米国に誘導したのがジャック・ライアンだった。1987年に発表された『パトリオット・ゲーム』も1992年に映画化された。これも見ている。

パンフレットによると、クランシーの「ジャック・ライアン」シリーズは15冊のベストセラー小説(端役での登場含む)と4本の大ヒット映画が作られた。

レッド・オクトーバー時代のジャック・ライアンは冷戦構造の中で活動した。今回ジャックが登場したのは全く新しい21世紀の金融資本主義の国際政治経済的駆け引きが渦巻く時代。CIA情報分析斑のアナリスト、ジャック・ライアンは、全世界を標的とした大規模金融テロ計画の情報をつかむ。

アメリカの経済破綻を狙うロシアの投資会社チェレヴィン・グループの金融テロを阻止するため、モスクワに乗り込んだライアン。そこでライアンは、「アナリスト」(分析官)から「エージェント」(秘密工作員)にリクルートされる。彼をモスクワに送り込んだCIA上官、さらにはライアンのフィアンセもモスクワに現れる。

テロの舞台はニューヨーク・マンハッタン。世界の金融センター・ウォール街の地下に仕掛けられた爆弾だ。爆発を合図に金融市場でドルを売り浴びせるのがチェレヴィンの計画だった。ロシア政府も秘密裏に関与した。果たしてライアンの運命やいかに・・・。

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