「分配もひどいが、再分配は最悪」

「景気が拡大しても貧困率は高まった」と指摘する大沢教授

「景気が拡大しても貧困率は高まった」と指摘する大沢教授

 

テーマ:研究会「現代日本の貧困」
ゲスト:大沢真理 東京大学社会科学研究所教授
2014/09/12@日本記者クラブ

 

■平均的な所得の半分(年122万円)を下回る世帯で暮らす18歳未満の子どもの割合を示す「子どもの貧困率」は平成24年(2012年)時点で16.3%。前回調査の21年時点から0.6ポイント悪化した。厚労省の平成25年国民生活基礎調査(2014年7月15日発表)で分かった。

■大人を含めて生活が苦しい人の割合を示す「相対的貧困率」は前回調査から0.1ポイント悪化の16.1%だった。子どもの貧困率が相対的貧困率を上回ったのは昭和60年の調査開始以降では初めてだ。

■日本の相対的貧困率は1985年の時点で全人口ベースで12%、現役人口ベースでも10%台で決して低くはなかった。それからずっと上昇基調を続けており、最近ではOECD諸国でワーストの米国と肩を並べつつある。

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