『ニッポン”空き家列島”の衝撃』

番組タイトルも衝撃的

番組タイトルも衝撃的(NHK)

 

公開討論番組

公開討論番組

 

NHKスペシャルの討論番組「ニッポン”空き家列島”の衝撃~どうする?これからの家と土地~」を見た。「シリーズ日本再生」の初回として位置づけられている。

人口減少が進む中、売ることも貸すこともできず、税金を払い続けるだけの「負の遺産」になりつつある実家。既に空き家は全国で820万軒。7~8軒に1軒は空き家。今後も急増し、20年後には3軒に1軒が空き家になるとの試算もあるという。

「家と土地さえあれば安心」という日本の土地神話が大きく揺らぎ始めているのは確かだ。自分の実家も貸すに貸せない状態が続いている。いやはや大変な時代になってきた。

政府は都市部でも中古住宅より新築住宅を優遇し続けてきた結果、空き家が急増しているのに、新築住宅も年間100万戸ペースで増加。これが空き家を増やす要因にもなっているという。

 

人口問題には欠かせないのが増田寛也氏

人口問題には欠かせないのが増田寛也氏

 

空き家が増えると町が寂れ、町として機能できなくなり、消滅する可能性すら懸念されている。この点を「消滅可能性都市」という形で、具体的に都市名を挙げて警告したのが日本創生会議の座長である増田寛也元総務相・元岩手県知事。その衝撃波は収まるどころか、むしろ長周期波のように広がっている。

 

スローガン作りは官僚の得意芸

スローガン作りは官僚の得意芸

 

番組には元国土交通省の増田優一次官も参加。政府が空き家対策の一環として進めている「コンパクトシティー作り」について説明した。地方でも中核都市に人口を集約し、地方の消滅を防ぐ対策だが、先祖代々住んできた土地を離れることに抵抗する住民も多く、十分な理解を得るには時間がかかりそう。

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