念願の「富士宮やきそば」

3年越しにありついた富士宮焼きそば

5年越しにありついた富士宮やきそば

 

やきそばが好きだ。もちろんソースやきそば。やきそばそのものも好きだが、実はソースも好きだ。今は正月にお参りした佐野厄除け大師の近くで見つめたマドロスソース(半久食品工業製)が食事の友だ。

「富士宮やきそば」は最近、お祭りやちょっとしたイベントに行けば、必ずといっていいほど出店している。それなりにおいしいが、やはり、生まれ故郷で食べるのが一番なのは間違いない。

ずっと富士宮市に行きたいと考えていた。5年前には一度、実際に行きかけた。2010年7月18日。ところが、東名が大渋滞で断念した。その時以来、富士宮市は頭の中で聖地の1つになっていた。

それが今回の目的地は「逆さ富士」の見られる静岡県富士宮市の田貫湖。富士宮やきそばは「次いで」だった。本当は富士宮市内中心部で探すべきだったが、文字通り次いでになってしまった。

食べたのは田貫湖から5kmほど離れた白糸の滝の大駐車場前にあった喫茶「つかさ」。特に期待もしていなかったし、出てきたのもそうだった。心構えがよくなかった。

現代は宣伝戦の時代。情報戦の時代だ。期待値だけが異常に高まっている。現実との落差が大きい。しかし、期待することをやめたら、人生は面白くない、裏切られても、裏切られても、期待することをやめない。それが人間の人間らしいところだ。

富士宮やきそばは2006年、2007年の「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」でゴールドグランプリを受賞した。B-1グランプリは2006年2月、青森県八戸市で第1回が開催された。富士宮やきそばは今やB級グルメの定番だ。

富士宮やきそば学会」によると、富士宮やきそばの特徴は、麺のコシに代表されるという。「一般的なやきそば麺の製造工程では蒸した後に一度ゆでるが、富士宮やきそばの麺はゆでずに急速に冷やし、油で表面をコーティングする。そのため他の麺に比べ、水分が少なく、独特のコシが生まれた」とされる。

「富士宮やきそばが作られ始めた終戦後は冷蔵技術が乏しかったので、日持ちや行商に対応させるために、このような製法が確立していった」という。

同学会は「富士宮やきそば」の特徴12カ条を上げているが、3カ条で基本的な特徴を集約させている。

1:市内にある4つの製麺業者の富士宮やきそば蒸し麺を使用している。

2:やきそばには、ラードを絞った後の「肉かす」を加えている。

3:ふりかけるのは、イワシの「削り粉(だし粉)」

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