ジャパニーズウィスキー

 

1年ぶりにウィスキーを飲む

1年ぶりにウィスキーを飲む

 

大腸全摘手術を受けて9月で丸1年になる。刺激性の強いアルコールは小腸に負担をかけ、排便トラブルを引き起こす可能性があるとして医者からは「なるべくなら飲まないで下さい」とアドバイスを受けていた。

しかし、医者から止められれば止められるほど、何とかして飲みたいという気持ちが高まるのは人間の性というべきか、それとも個人的な資質の低さを露呈したものか。後者に違いない。

最初はガスの多いビールは避け、ワインからスタート。最近はビールもほとんど普通に飲んでいる。日本酒も飲み口が良いし、問題も起きなかった。しかし、さすがにウィスキーだけは控えていた。とにかくアルコール度数が他に比べ圧倒的に高い。

それが遂に口にしてしまった。仕事仲間と飲んだのは神田神保町(東京都千代田区)。古本屋とスポーツ用品とカレー屋の多い街だ。居酒屋で飲んだあと、ふらふらと2軒目に行った。先週行ったAdirondack Cafeが夜はバーに変身するのを知っていた。

山崎12年をシングルで1杯、2杯目はバーボンのワイルドターキーを飲んだ。やはりうまかった。今やジャパニーズウィスキーは世界でも最高峰の一角を占める。草分けはニッカだ。2008年に「ニッカシングルモルト余市1987」が英ウィスキー専門誌「ウィスキーマガジン」が実施しているウィスキーコンテスト「ワールド・ウィスキー・アワード」(WWA)のベストシングルモルトに選ばれた。

「竹鶴17年ピュアモルト」(ブレンドウィスキー)は、12年、14年に続いて今年も「ベスト・ブレンデッドモルトウィスキー」を受賞。竹鶴21年のほか、サントリー響を含め、ジャパニーズウィスキーは今や最高賞受賞の常連だ。

 

 

「書物復権」を掲げる岩波ブックセンター

「書物復権」を掲げる岩波ブックセンター

 

この日待ち合わせたのは岩波ブックセンター(神田神保町2)。岩波ホールにはときどき行っているが、隣にこんな本屋があるのは忘れていた。「名前の通り岩波書店発行の書籍を中心にして、同傾向の硬派の書籍をそろえた『専門書の専門店』」(同センターHP)。

学生時代は岩波文庫をはじめ、雑誌『世界』を含め、ずいぶんお世話になったが、最近では「現実離れした理想主義的な左翼思想」の匂いがぷんぷんしているのが鬱陶しくて、ほとんど読まない。

目を引いたのは店の入り口に掲げられた「書物復権」のスローガン。お客様に対して、「良き書物」との出会いを提供し続けることにこそ自分たちの存在理由があるとの決意を込めた言葉のようだ。これには異論はない。

 

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